4.10.14

Firhill Stadium

ここから3回はスコットランド編です。

独立騒動と連ドラのマッサンでにわかにブームが来るようで来なさそうなスコットランドです。
ウィスキーブームはきそうだよね。
せっかくスコットランドに来たから、といって弟に買って帰ったスコッチを彼は「あ、それ飲んだことある」って即言いました。

どうやら値段は日本で買うのと大きく変わらないようなので、スコットランドでお土産にスコッチを買うなら日本で手に入らないようなマイナーなものを買うのが良いと思います。

スコットランド有益情報でした。


スコットランド編では、あの1万人のフォロワーを持つ超人気Twitterer、Y氏に案内をお願いしました。
当初の予定ではセルティックとレンジャーズのスタジムおよびサッカー博物館なるものを見学するつもりでいたのですが、Y氏によるとハムデンパークにあるサッカー博物館は遠いというか行きにくいらしく、1日で全部回るのは結構厳しいとのこと。

あっさり諦めました。
スコットランドのサッカーの歴史とか全く知らんしな。英語だしな。


そこで新たにY氏から提案されたのがFirhill Stadiumです。
あの!スコティッシュ・プレミアリーグのパーティック・シッスル F.Cの!本拠地です!
聞いたこともない!(°ω°)


Wikipediaさんによると、2012-13シーズンでスコットランド1部リーグ(上にスコットランド・プレミアリーグがあるから実質2部)で優勝し、2013-14シーズンは12チーム中10位という順位で見事残留したらしい。ふーん。

イタリアかぶれの私は「パrrティック」とついうっかり巻いてしまうこのパーティックですが、本拠地はグラスゴーになります。セルティックとレンジャーズだけではなかったのです。
分かりやすく無理矢理例えるならカルピですかね。
そうなるとセルティックがモデナで、サッスオーロがレンジャーズというところですかね。
まぁレンジャーズが現在経営なんたらで絶賛降格中なのでちょっと違うけどっていうか全然違うけど、セルティック=モデナを言いたかっただけです。


こんな感じでした。

さて泊まっていたところからこのFirhill Stadiumまでは歩いて行ったので、駅からどうこうはわかりませんのでGoogleさんに聞いてください。
地図を見てわかるように、中心地からは少し離れてた住宅地です。
庭を綺麗に整えた、いわゆるイングリッシュガーデン的な雰囲気を出している一軒家が立ち並ぶ閑静な高級住宅街の中にあります。ひっそりとあります。


もうちょっと上手に写真撮りたかったな…
こんな中にFirhill Stadiumは突然現れますが、そんなに浮いてない。


スタジアム敷地の外観が、こんな赤レンガ造りなので。

よく見ると「大人 3£」って書いてある。
やっす!やっす!500円くらい???え、なに、スコットランドリーグってそんなに安いの??


赤レンガの入り口は続く。
ちなみにこれらの入り口の手前に「プレーヤーズエントランス」って書いてある扉がありました。普通に横並びかよ。


ぐるっとスタジアムの裏に回ると、池があります。スタジアムとこの池の間は、土を積んで高くした歩道のようになっており、


もちろんそこから無料で試合が覗けます。
隣の高層住宅から試合が見える、というのもプロビンチャにはお馴染みです。

この辺りから同行のY氏による「ジャパニーズ ビラス・ボアス」妄想が始まりました。
仕立ての良いスーツを着込んだ日本人の青年が、iPad片手に戦術を語り、のちにパーティックをヨーロッパに導くというものです(適当)。
上層部との摩擦あり、ちょっとためになる戦術的トピックあり、スコットランド旅行裏ワザTipsありの、『ジャイキリ』に代わるサッカー関連メディアミックスになる予定です。メディアミックスの意味がよくわかっていません。

パーティック・ユースチームの試合をスタジアム裏の歩道で覗き込みながら、スコッチ片手に(ティピコ!)やいのやいのと文句をつけている老人たち(ティピコ!)から少し離れた場所でじっと腕組みをしながら試合をみているアジア人青年。
ひとりの老人が彼に名を尋ねると、彼は訛りのあるイングリッシュでこう答えました。
「そうだな、あえて呼び名が必要なのなら、『ジャパニーズ ビラス・ボアス』とでも呼んでもらおうか」

確か、パブでいつも彼が頼むメニューまで設定していたので、そのうちQolyで連載が始まると思います!


上の写真にある柵ですが、余裕で扉が開いていたので入れました。


全席屋根付き、という時点で埼スタ超えてる。

さてもちろん、スタジアムツアーなどというものはありません。
ショップはあったのですが、マッチデーオンリーオープンでした。
見学に行ったスタジアムのチームのタオマフを集めるのを楽しみにしていたのですが、早くも挫折しました。
このあとグラスゴー中心部でスポーツショップなんかをうろうろしたのですが、パーティックのグッズを目にすることは一度もありませんでした。

さて次なる目的地を、ということで駅までの道を歩いていると市営らしき図書館があったので覗いてみると。
パーティック壁新聞が!
どうやら、パーティックの過去の栄光を懐かしむコーナーのようです。
パーティックにとって最も重要なのは、1971年カップ戦でのセルティックからの勝利らしい。

右上の白黒写真をみて、やっと3£がわかりました。
大人3£と書かれた壁は、昔のものを保存しているようです。これらの白黒写真は1958年のもので、赤いレンガ部分はほとんどそのままです。


歴史あり。

そんなわけで、こういう地元の小さなクラブチームというものの魅力を少しわかった気がした探訪でした。
2014年10月4日現在、9位で奮闘しているパーティック・シッスルを少し気にかけてみよう。
ジャパニーズ ビラス・ボアスの伝説の地になるかもしれないし。